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外反母趾の方のサンダルの選び方。選ぶ3つのポイントとは。

外反母趾の方にとって靴の影響は大きいので、普段の靴はできるだけスニーカーにするべきです。

しかしそうはいっても、フォーマルな場面やおしゃれをしたいときもあるでしょう。

夏にはサンダルを履きたい、というのも良くわかります。

そんな場合、選び方や履き方、履いた後が実は重要なんです。

患者さん
患者さん
そうなんですよ、最近の夏は特に暑いし、可愛いサンダルを履きたいんです!、選び方や注意することはありますか?
中島先生
中島先生
選び方にもポイントがありますが、実は履いた後にもポイントがあるんです

ここでは外反母趾の方のためのサンダルの選び方や履き方などについて、詳しくお伝えしていきます。

外反母趾の方へオススメのレディースサンダル

「Strive(ストライブ)」は、足装具やインソールを作っている会社が、そのノウハウを活かして作っているイギリスのサンダルブランド。

このブランドのサンダルは足の健康のこと優先に考え作られているので、極端に踵の高いラインナップはほとんどないものの、ファッション性も大切にしているのが特徴。

専門家の目から見ても「健康」と「おしゃれ」を、高い次元で併せ持っているサンダルと言えるでしょう。

「足にやさしい」ではなく「矯正効果が期待できる」レベルのサンダル

足にやさしいとされる多くのサンダルが、「クッション性が良い」や「圧迫が無い」というレベルにとどまっている中で、Striveのサンダルは足病医学に乗っ取った設計がなされています。

外反母趾の原因である「過剰回内(オーバープロネーション)」対策がしっかりと施してあり、それはアメリカ足病医学協会(AMPA)の認証も受けているほどです

中でも私のおすすめは「ルシア」と言うモデル。

かかとの高さを最小限にしつつ、おしゃれなデザインを維持。

過剰回内対策はもちろん、かかとをストラップでホールドしているので歩きやすいです。

外反母趾のサンダル選び、3つの注意点

まず外反母趾の方がサンダルを選ぶときの注意点は、外反母趾の専門家としてお伝えしているのは、大きく3つ

どのメーカーが良いというよりも、この3つのポイントをおさえて選ぶことで、選択肢は広がるでしょう。

かかとの高さが低いもの

外反母趾は前足部(足の前1/3辺り)に負担がかかると、発生・悪化しやすくなります。

なのでできるだけ踵に重心を保って歩ける履物が良いのです。

踵の高さが高くなればなるほど、それは難しくなっていきます。

なのでできるだけ踵の高さは低ければ低いほど良い、と思ってください。

安定感のあるもの

足元が不安定になれば成る程、足指も含めた前足部で踏ん張ろうとしてしまうもの。

なのでデザイン的に不安定なものは、その分外反母趾の患部に過剰に負担がかかってしまいます。

もしいくつかの中から選ぶなら、安定感というのを考慮の基準に入れてみてください。

足首やかかとに固定のあるもの

全身を横から鏡に映してみればわかりますが、体の真下は踵

なので踵に乗って立ち、踵に乗って歩くのが理にかなっています。

それを崩して、前足部中心で立ったり歩いたりすることが、外反母趾の原因の一つ。

その面から考えるとサンダルも、かかとや足首にフラップなどの固定具があるものを選ぶべきです。

無ければスリッパの様に、突っかけた感じで前足部中心で歩き勝ちになってしまいます。

外反母趾でも痛くない、サンダルの履き方

いかがでしょうか?

悪いものは絶対ダメと言い出すと、選択肢が無くなってしまいます。

もし選ぶとしてもこれらの原則を考慮に入れて、できるだけ負担の少ないものを選びましょう。

そして履き方や履いた後にも注意が必要で、私が患者さんにお伝えするポイントは、これも3つあります。

正しい歩き方を習得する

これが一番重要です。

外反母趾は良くない歩き方が原因だということは、足の医療の進んだ国ではすでに明らかになっています。

ハイヒールやサンダルは、その正しい歩き方がしにくく、歩き方が崩れやすいので良くないということ。

逆に言えば、ハイヒールやサンダルを履いていても、その正しい歩き方ができるのならば、ダメージは軽くできるということになります。

履く時間自体を減らす

勝負の日(?)などの履きたいときは、仕方がないでしょう。

しかしスニーカーなどに比べると、サンダルはやはり歩き方が崩れやすく、外反母趾には負担が大きくなります。

なのでどちらでも良い日や、ちょっとそこまで、というようなときは、できるだけやめる。

そういうメリハリをつけることで、少しでもカバーしましょう。

履いた後に、意識的に正しい歩き方に戻す

サンダルなどの「正しい歩き方がしにくい靴」を履いた後は、ご自分では気づかないうちに、歩き方自体も崩れています。

なので履いた日やその翌日は、意図的に正しい歩き方に戻そうと心がけることがポイント。

チェックしてみれば、いつもより足や指に力を入れてしまっていたり、少し前傾したりしています。

もし外反母趾の痛みがある方は、それが良いバロメーターとなります。

正しく歩けば痛みは軽くなるはずなので、それを目安にするとよいでしょう。

外反母趾にはどんな歩き方が良いのか(動画)

具体的にはどんな歩き方をすれば良いのでしょうか?

まずはその場で行進をするように、足踏みをしてみてください。

そしてその動きのまま、ゆっくり前に出てみてください。

いつもよりももを持ち上げるような、この歩き方でOKです。

「本当にこれだけで?」

「一般的に良いと言われている歩き方と、全然違うけど?」

よく言われますが、大丈夫です(笑)

私は治療の現場でもこれで成果を出していますし、足の骨格の仕組みから見てもこれで正解です。

何故この歩き方は外反母趾に良いのか?

この歩き方は足指よりも、かかとをメインにして歩く仕組み。

外反母趾の方には、これが大きなポイントになります。

「足指を使わないから外反母趾になっている」と思っている方も多いようですが、そうではありません。

もしそれがその通りで、足指を鍛えれば治るのであれば、足指を酷使するハイヒールは、外反母趾に効果的なはず。

しかし、そうではないですよね。

体を横から見ればすぐにわかりますが、体の真下はかかと。

なので歩くときにもかかとを中心に歩くのが、骨格の構造上も自然で負担がないのです。

では足の前部分、指やつま先あたりを使うのはどんな場面か?

それは主にスピードを上げる時。具体的には走る時など。

そんな場合はつま先の方で地面をけることが必要になります。

しかし歩くときには、それは過剰な動作。

実はこれも、外反母趾を作る原因の一つなのです。

なので外反母趾になっている方は、知らずのうちに「走る姿勢で歩いている」「走る動きで歩いている」とも言えるのです

まとめ

外反母趾の方も、おしゃれな靴やサンダルが履きたくなることはあるでしょう。

悪いことは全部ダメ、としてしまうのもさみしいものです。

なので足の状態と相談しながら、まずはできるだけ負担の少ないものを選ぶようにしましょう。

そして履き方、履く場面、履いた後を工夫することで、サンダルをはきながら治すことも可能です。

治ってしまえば選択肢はさらに広がります。

歩き方が改善のポイントになるので、頑張りましょう。

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中島武志
中島武志
外反母趾改善の専門家。アメリカ足病医学をベースとした歩法”ゆるかかと歩き”で外反母趾を大幅改善。公開許可のある改善症例1000例以上(2019年5月現在)。北は北海道から南は福岡まで、その歩行指導メソッドを全国の治療家が続々と導入中。ネイティブウォーキング協会代表理事。