外反母趾の一般的な治し方

外反母趾とタコ・魚の目の関係。意外な共通の原因とは?

外反母趾にお困りの方は、多くの場合「タコ」や「魚の目」にも同時に悩ませられているものです。

それは外反母趾と、タコや魚の目の発生原因に共通の部分があることがその理由です。

患者さん
患者さん
私も外反母趾とタコ、どちらもあります。共通の原因があるということは、それを治せばどちらも治る、、、なんて都合がよすぎますかね?
中島先生
中島先生
いえ、全くその通りですよ。私たちにとっては外反母趾を治す過程で、タコや魚の目も改善するのは、ごく当たり前のことなんです。

ここではタコや魚の目の原因と、外反母趾との共通部分について、またその改善方法などをお伝えします。

タコ・魚の目とは

皮膚が固くなっている「病変」のことを指します。

「タコ」と「魚の目」は違うものなので、ここではまずそれについても触れておきます。

タコと魚の目の大きな違いは、芯があるかないか

タコには芯が無く、魚の目には芯があります。

これは発生の成り立ちにより、違いが出ているというもの。

どちらも患部に摩擦や圧迫などの「過剰な刺激」が長期間続くと発生します。

それが比較的広範囲に刺激を受けるとタコになり、狭い範囲に集中して刺激を受けると魚の目になります。

そしてその芯が圧迫することにより痛みが出ますので、痛みのないものがタコ、あるものが魚の目ということになります。

タコや魚の目が教えてくれるもの

タコや魚の目ができた時に、多くの方はとにかく「いかにして取り除こうか」ということを考えるのではないでしょうか。

しかし見方を変えれば、それはあなたに体の異変や問題を教えてくれる「お知らせ」でもあるのです。

ではタコや魚の目は、いったい何を教えてくれているのでしょうか?

タコや魚の目がある=歩き方が良くない

先ほどタコや魚の目の原因のところで触れましたが、患部に長期間「過剰な刺激」を受けているということ。

「足」「過剰な刺激」と考えて、すぐに思い浮かぶのは「靴が合っていない」ということではないでしょうか。

もしあなたが長時間、その靴ばかりを履かなくてはいけない状況であれば、それはそうかもしれません。

しかし多くの場合はそれ以外の靴も履くでしょうし、ましてや通勤の一時間ほどではそこまでになることは考えにくいのです。

では、靴以外に何がタコや魚の目を作っているのでしょうか?

それは実はあなたの良くない歩き方こそが、「過剰な刺激」となって作っているのです。

歩き方にも「良し悪し」は、ある

あなたはご自分の歩き方が「良くないのかも」などと、疑いを持ったことなどないかもしれません。

確かに多くの方が、「足は二本あるので、交互に動かせば前に進む」ぐらいに思っておられると思います。

しかし箸や鉛筆にも負担のない正しい持ち方・動かし方があるように、どんな動作にも人体の骨格構造上、負担のない理にかなった動きというものがあるのです

当然、歩き方も例外ではありません。

そういう理にかなった歩き方をしている場合、特定の箇所に負担が集中しにくくなっています。

なのでタコや魚の目ができることも、まずありません。

しかしそれを崩して癖のある歩き方をしてしまうと、一定のところに過剰な刺激が集まってしまうのです。

なのでタコや魚の目は、あなたの歩き方が骨格構造上負担の少ない、理にかなったものかのバロメーターと言えるのです。

外反母趾の主原因もまた、歩き方だった!

そして外反母趾を患っている方が、なぜタコや魚の目を併発していることが多いかの理由は、ここにあります。

それは外反母趾の原因も実は、一定のところに負担をかける良くない歩き方だからだからなのです。

足の医療の先進国と後進国

外反母趾の原因は良くない歩き方。

これは実はすでに明らかになっていることです。

世界には足の医療に力を入れている、いわば「足の医療の先進国」という国があります。

例えばアメリカはそんな先進国の中の一つ。

足の医療を学ぶ専門大学や、認定「足病医」という制度があり、13000人以上が活躍しています。

しかし残念ながら日本にはそのようなシステムは無く、足の医療は遅れているのが現状。

そしてそれら足の医療の先進国では、外反母趾は「過剰回内(オーバープロネーション)」というよくない足の使い方、歩き方が原因だとすでに広く知られているのです。

ということは要するに

ポイント

足の関節の一定の箇所に負担が集まる歩き方で「外反母趾」

足の皮膚の一定の箇所に負担が集まる歩き方で「タコ」「魚の目」

になっている、ということなのです。

歩き方で、外反母趾もタコや魚の目も治るのか?

その理屈でいうと外反母趾もタコも魚の目も、歩き方を改善できれば治っていく、ということになります。

本当に歩き方を変えるだけで、それらは治っていくのでしょうか?

本当かな?と思われる方もおられるかと思い、いくつか改善例を挙げてみます。

これらは多くの大学病院でも使用しているフットルックという、信頼性の高い計測器のデータです。

特に左足は重度(40度以上)間近の外反母趾だったのが、正常値(14度以下)一歩手前まで大幅に改善。

横幅も1センチ以上も小さくなっています。

この方の場合ご高齢で、時間はかかっているものの大幅に改善。中程度後半だった外反母趾が、同じく正常値一歩手前までになっています。

このような改善例は私たちにとっては珍しくなく、公開許可のあるものだけで1000例以上所有しているのです。

そして上の写真の方は、左足の二趾(人差し指)の下あたりに魚の目ができていたのが(色が変わっています)、改善後は無くなっています。

このように、歩き方の改善で過剰な負担がかからなくなると、関節の形まで変えてしまうほどの変化をもたらすのですから、タコや魚の目等であればなおさらなのです。

まとめ

タコや魚の目ができれば、いかに取り除こうかとばかり考え勝ち。

しかし原因がそのままであれば、またできてしまい繰り返すだけ。

タコや魚の目の原因は、あなたの良くない歩き方

そして実は外反母趾の原因も良くない歩き方であることから、それらを併発している方が非常に多いのです。

しかし、逆に言えばそれらは問題の歩き方を改善できれば、どれも併せて改善できるということなのです。

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中島武志
中島武志
外反母趾改善の専門家。アメリカ足病医学をベースとした歩法”ゆるかかと歩き”で外反母趾を大幅改善。公開許可のある改善症例1000例以上(2019年5月現在)。北は北海道から南は福岡まで、その歩行指導メソッドを全国の治療家が続々と導入中。ネイティブウォーキング協会代表理事。