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外反母趾の一般的な治し方

外反母趾手術について。内容や費用、保険は利くのか?、どうなったら受けるべきか?

外反母趾でお困りの方は一度ぐらいは、「もう手術を受けるべきなのかな、、、」と考えたことがあるのではないでしょうか?

もし受けるとすればどれぐらいの費用で、どれぐらいの期間が必要かなどの情報は、意外に知らないもの。

患者さん
患者さん
私も手術を考えたことはあるんですが、どれぐらい会社を休まないといけないのかとか、傷がどれぐらい残るのかとか、気になることがいっぱいで、、、
中島先生
中島先生
それらのことを事前に知っておくのは、とても大切なことですね。また手術よりも有効な手段も実はあるので、すべてを知ったうえで比較して考えると良いですね。

どうなったら受けるべきか、手術以外では無理なのかも含め、外反母趾手術にまつわる情報を、専門家の立場から詳しくお伝えします。

外反母趾手術について

外反母趾が年々酷くなってきている方や痛み強い方の中には、手術での治療を考え始めている方もおられるでしょう。

まずは、外反母趾手術についての基本的な情報について、ご説明します

手術の内容

手術のやり方は程度や状態によって、さまざまなやり方があります。

中でも代表的な外反母趾手術が、足の親指の骨を切って向きを変える手術(骨切り術)。

足の親指の骨を途中で切断し、内に向いてしまっていたのを、向きを真っ直ぐ変えます。

それを元の方向に戻ってこないよう、金具で固定。

骨がある程度固まってきたら、その金具を抜いてしまいます。

これは代表的な術式の一つですが、行われる多くの術式が足のどこかの骨を切って向きや形を整える、ということになるようです。

手術時間

検査から始まって、手術室を出るまででおよそ2~3時間が目安です。

入院期間

術式にもよりますが、片足の場合3~4日

両足の場合7~8日ぐらいが一般的。

手術後の経過

手術後は当面普通の靴は履けず、かかとで歩く専用の靴を履くことになります。

普通の靴が履けるようになるまで、約2か月が目安です。

手術にまつわる費用

手術そのものは片足10万円~両足で20万円ほど

入院費や専用の靴、インソールなどを含めると、片足15万円~両足30万円ぐらい。

健康保険が適用され、個人負担は片足3万円~4万5千円の両足6万円~9万円といったところでしょうか。

どんな状態になれば、手術が必要か?

手術自体も骨を切るというものですし、手術後すぐに全快という言わけにはいきません。

入院や特別靴も必要ですし、保険が適用されるとはいえ、費用もそれなりにかかります。

できることなら避けたいところですが、では手術が必要なケース、というのはどんなケースでしょうか。

明確な基準は、実はない

実は外反母趾は、この場合手術が必要と明確に決まっているものはありません。

程度がこれぐらいになれば手術、という訳ではないからです。

要するに「手術にします?」「そうですね」というだけのもの。

お医者さんの方でも、患者さんが痛くて痛くてや、どうしても治したい、などの強い要望があった場合に、手術を勧めることが多いようです。

どうしても手術が必要なケースとは

では、私の外反母趾の専門家としての見解でいえば、手術やむなしのケースは今のところ一つだけ。

それは「足の親指が人差し指の下に入りこみ、第二指(人差し指)を持ち上げてしまい、第二指(人差し指)が靴に当たって痛む」というケース。

このケースは人差し指が親指に持ち上げられ脱臼し、上にせり上がってしまっています。

その持ち上がってしまったせいで、靴を履くと人差し指が靴に当たってしまい、その痛みが我慢できないほどになる場合があります。

このような場合で、しかも職業上の理由などで靴が自由にならない。

このケースであれば、手術しかないとお伝えします。

逆に言えばこのようなケースだったとしても、痛みが無かったり靴が自由になるなら、手術は必要ないと考えます。

手術はできるだけ避けるべき理由

私は上記のようなケース以外では、できる限り手術はしない方が良いとお伝えします。

その理由は二つ。

一つは手術をしても、また再発する可能性がとても高いから。

もう一つは、先ほどのケース以外のほとんどは、手術をせずとも改善ができるから、です。

外反母趾は手術後、なぜ再発する可能性が高いのか

あなたの外反母趾が、生まれついた瞬間からあったものでないのなら、それは後天的に作ったものです。

しかもある日急になったのでないのなら、毎日の生活の中で「その形になる原因」があったと言うこと。

では、手術をすればその毎日の生活の中の「その形になる原因」も、一緒に消えてなくなってくれるのでしょうか。

もちろんそうではありませんよね。

もうお分かりでしょうか。手術は一度、これまでの借金をチャラにしてくれたのと同じ。

もしその人の借金癖がそのままであれば、またじきに借金は膨れ上がるということ。

実はこのことは、整形外科の先生方はよくご存知のことです。

なので良心的な病院などでは、このことはきちんと話をしてくれます。

例えば実際に、聖路加国際病院のホームページなどでは以下のように説明があります。

また、変形が矯正されても、根本にある外反母趾になっていく傾向がなくなるわけではないため年単位の経過によって症状が再燃することがあります。

聖路加国際病院HPより引用

いかがでしょうか?

だとすれば外反母趾の本当の解決には、手術をしようがしまいが、毎日の生活の中の「その形になる原因」は、どちらにしても解決しなくてはいけない、ということ。

もっとはっきり言えば、その原因を解決すれば手術をせずとも、足の形は元に戻っていくのです。

私達はその毎日の生活上の「原因」は既にわかっており、その対策もわかっている。

なので手術をせずとも、殆どの外反母趾は改善することができるのです。

ハイヒールのせいじゃない? よくある外反母趾に対する誤解

手術をせず改善が可能というのは、お悩みの方にとっては嬉しい情報ではないでしょうか。

ではそのカギになる、外反母趾の毎日の生活上の「原因」は、何なのでしょうか。

外反母趾はもちろん、先天的な素養(遺伝)も関係はしています。

しかし先ほど述べたように、生まれつきその状態、では無い方がほとんどです。

ということはこれまで毎日の中に、症状を進行させる何かがあったことになりますよね。

ではよく言われるハイヒールが原因かというと、ハイヒールを履かない方や男性でもなります。

足の指を使わず退化したせい、というのも良く言われることです。

しかし足の指を踏ん張ることが必要な、スポーツ選手などでもなっています。

例えばフィギアスケート選手で有名な八木沼純子さんは、ご自分のブログで外反母趾の治療経過を公開しておられます。

フィギアスケートなどは、足指を使わないでできるものではないはずです。

外反母趾の本当の原因

では外反母趾になってしまう、生活上の真の原因は何なのか。

それは実は、あなたの良くない歩き方。

実はこれは足の医療の進んでいる国では、ごく一般的な認識。

例えばそんな国の一つ、アメリカには足の医療を専門的に学ぶ専門大学を出た、足の専門医が一万人以上もいます。

それらの国々では、外反母趾とは過剰回内(オーバープロネーション)という、よくない足の使い方(歩き方)が原因だというのは、広く知られていることなのです。

そして私達の場合、その良くない歩き方を修正することで、外反母趾を治すメソッドを確立している。

なのでできる限り、手術は勧めないのです。

外反母趾は本当に歩き方で改善するのか?

外反母趾は本当に歩き方で改善するのでしょうか?

いくつかの症例を挙げてみます。

この方の場合は、左足は中程度後半だった外反母趾が、約4か月後には正常値一歩手前まで改善しています。足の横幅も、1センチ以上も小さくなっています。

この方は80歳を超える女性。時間はかかっていますが、それでもやはり中程度後半の外反母趾が、正常値手前まで改善しています。

これらの改善は、基本的に歩き方の改善でもたらされたもの。

の指には一切触れてはおりません。

そしてこのような例は、公開許可をいただいているものだけで1000例以上もあり、私どもにとっては珍しくないのです。

改善例集 ~外反母趾は本当に「歩き方」で改善するのか?~「ゆるかかと歩き」で外反母趾を改善した方達の、詳細な改善例の一部を挙げました。 外反母趾の判断基準 ~角度の測り方~ これは...

まとめ

外反母趾の手術は、年々進歩してはいます。

しかしまだまだ問題やリスクも多いので、できれば避けたいところです。

外反母趾は歩き方を変えることで、改善させることができます

これまであなたの知る外反母趾の情報からすれば、にわかには信じがたいかもしれません。

しかしこれは紛れもない事実ですし、私の指導する多くの治療院でも、同じような結果が報告されているのです。

手術を考えるその前に、一度あなたも歩き方の改善にトライしてみてはいかがでしょうか?

スマホやタブレットのカメラ機能で、外反母趾の角度を測定できるWEBサービスを無料で提供しています。宜しければご活用ください。

 

 

ABOUT ME
中島武志
中島武志
外反母趾改善の専門家。アメリカ足病医学をベースとした歩法”ゆるかかと歩き”で外反母趾を大幅改善。公開許可のある改善症例1000例以上(2019年5月現在)。北は北海道から南は福岡まで、その歩行指導メソッドを全国の治療家が続々と導入中。ネイティブウォーキング協会代表理事。