外反母趾はなぜ歩き方を変えるだけで治るのか?
外反母趾は歩き方の改善だけで、痛みも形も治ります。
しかもそれは高齢であろうが、重度であろうが、杖をついていようが、リウマチを併発していようが。
これを聞いたとき、あなたはどう思うでしょうか?
これまで治すことができなかった方々は、「絶対ウソ!」「また何か売りつけようとして」「そんなので治ったら苦労しない」等と思われることでしょう。
しかし、これは紛れもない事実、それを今から5分ほどで読めるこの記事でご説明します。
このことを知っておくだけでも、あなたの治療家としての可能性を必ず大きく広げることになるでしょう。
まずはこちらをご覧下さい。
これらの資料は、数多くの大学病院でも使用の「フットルック」という測定器で記録したもの。
外反母趾の基準は「角度」と明確になっています。
ならば治療の効果を証明するのに、信頼のおける機器で角度のビフォーアフターを記録するのは必須。
ご覧いただければわかるように、角度は軒並み大幅に変化しています。
このような改善例が、私の元には公開可能なだけでも1000例以上。
この資料が注目され、先日(2019年9月)著書の出版にこぎつけています。
しかもその本は、現役の整形外科医の医師監修が入っていることからも、信頼性のある情報だとご理解いただけるでしょう。
いかがでしょうか。
これまで治療に苦労してきたあなたには、「なぜ歩き方を変えたぐらいで?」と、にわかには信じがたい話かもしれません。
しかしそこにあなたの治療家としての限界を作っている、ある大きな誤解があるのです。
それは外反母趾は「生活習慣病」であり、「生活習慣病」は「治療」では治らない、という事実。
もしあなたがきちんと根本的に外反母趾を治そうと思えば、症状だけに気を取られるのではなく、その原因に目を向けなくてはならないでしょう。
私達療術家が見ている症状を大きく分けると、事故やアクシデントなど由来のいわば「急性症状」と、生活習慣由来などの「慢性症状」に分けることができます。
ここが大きなポイントで、急性症状と慢性症状では、根本的な改善のために必要なアプローチが、全く異なるのです。
外反母趾はどうでしょうか?
外反母趾が事故などが原因で急にボコッと変形したのであれば、テーピングやマッサージ、サポーターなどで治すことも可能でしょう。
なぜなら「原因」はその事故の一瞬であり、今はもう発生していない(続いていない)から。
後はその形を元に戻すという処置で治っていくでしょう。
しかし外反母趾の原因はそうではなく、何らかの「生活習慣」。
ということは事故とは違い、その形になる「原因」は今も毎日続いている、ということになるはずです。
だとすれば、原因をそのままにしておいて、変形した形という症状を整え続けても、終わりは来ないのではないでしょうか?
お分かりでしょうか。
なので自然治癒力があるはずなのに、しかもあなたが形を整えたりこわばった箇所をほぐしたりしているのに、すぐに元に戻ってしまっていたのです。
それは食べすぎという生活習慣が原因で肥満の方が、いくら脂肪吸引をしても、食べすぎを止めなければすぐに元に戻るのと同じこと。
鋭い方はもうお気づきだと思いますが、肩こりも腰痛も膝痛も、あらゆる慢性病はこれと同じことが言えるのです。
では外反母趾になる生活習慣とは何かというと、それが良くない歩き方。
どんなものにでも理にかなった適切なフォームがあるように、足にもその骨格上理にかなった適切なフォームがあるのです。
歩行時に足は本来、2つの形を交互に行き来するように、変形を繰り返しながら歩いています。
着地時に使用する回内(プロネーション)と、それ以外の時の回外(スピネーション)という2つの形です。
この変形を繰り返すことで足は衝撃を吸収し、なおかつパワーを最大限発揮し、それでいて壊れにくい設計がされているのです。
このような、構造上の仕組みを研究した学問を生体構造力学(バイオメカニクス)といい、それを基にした足の医学においては、残念ながら日本は後進国と言われています。
そして現代の日本では、その様に足を上手く使って歩けず、ほぼ回内(プロネーション)のみで歩いてしまっている方が増えています。
これこそが外反母趾の主原因である「過剰回内(オーバープロネーション)」。
あらゆる足の疾患の元になる、いわば「悪の親玉」みたいなものです。
もし本当にこの過剰回内(オーバープロネーション)が外反母趾の原因であるなら、それを改善すれば外反母趾は治るはず。
そう考えた私は、「回内⇔回外」の足の仕組みから逆算して、歩行時の全身の動きを組み立てました。
そしてそれを患者さんに試してもらう→フットルックで計測を繰り返し、辿り着いた歩き方が「ゆるかかと歩き」。
外反母趾の痛みも形も改善できる歩き方です。
具体的にはどんな歩き方なのでしょうか。
動画に挙げますので、ご覧下さい。
一見何の変哲もない普通の歩き方の様に見えるでしょう。
それはそうです。
外反母趾の方の歩き方が普通ではない、のですから。
言い換えればほとんどの方がその「普通の歩き方」ができなくなってしまっている、ということになります。
歩き方の詳細は、私の著書にも出ておりますので、宜しければご参考になさってください。
ではみんなその本を読めば、ゆるかかと歩きができる様になるのか?
できる限りを尽くして書いた本ではあります。
なので足にどこにも不調のない方、外反母趾では予備軍~軽度ぐらいの方であれば何とか、と言ったところでしょうか。
足に不調のある方や外反母趾でも中程度以上の方にとっては、率直に言って非常に厳しいと言わざるを得ません。
また理解力や運動神経などにも、左右されてしまいはします。
それはゴルフやダンスを習うとして、先生につかずレッスン本やビデオだけでどこまでうまくなるか、と考えていただければお分かりいただけるかと思います。
ということもあり、私はこの歩き方を広めるために著書やサイトで情報を発信していってはいますが、最も重要なのはこのゆるかかと歩きの指導に精通した人材の育成、と考えているのです。
私はお子さんであろうがご年配であろうが、重度であろうが体力が無かろうが、誰もが習得できる「ゆるかかと歩き習得メソッド」の構築しました。
そして更にそれを教える指導者が、どの手順でどのような教え方をすればよいのかという「ゆるかかと歩き指導者メソッド」の構築も同時に行っていたのです。
なので私と同じような成果を、私から教えを受けた先生方が、全国各地で提供し始めておられます。
このゆるかかと歩きの指導ができる様になることで手にするのは、外反母趾の改善に強い治療院になることだけではありません。
前述のように、足の構造的に理にかなった歩き方ということは、そのほかのあらゆる足の疾患などの改善にも有効だということ。
外反母趾は、数字で変化がわかりやすいので大きく打ち出していますが、それ以外の疾患にも効果は絶大です。
例えばあなたが改善に苦労している難治のヒザ痛は、歩き方のせいで治っていかないだけなのかも。
以下の様な様々症状の改善にも、大きく役立つことになるのです。外反母趾の改善を信頼のできる計測器でデータを取っており、1000例以上もある。
それは出版社が認め、医師監修が付いた本が出版されるほど。
生体構造力学・アメリカ足病医学という、しっかりした理論的なベースがある。
導入した全国の多くの先生が、同じような成果を上げておられる。
これらがお互いに裏付けとなって信頼を勝ち得、このゆるかかと歩きは今、全国に急速に広まっています。
もしあなたが興味をお持ちいただいたなら、まずはぜひ一度体験セミナー(ショートセミナー)に参加してみてはいかがでしょうか?